子供にサプリメントを使っていいの?

子供にサプリを使っていいの?

子育てをしていると、色々な悩みにぶつかります。その一つが食事。
大人になると当たり前のように食べている食事ですが、子供たちが食べ方を身につけるには苦労することもありますよね。食事は、栄養を摂ること、文化を学ぶこと、マナーや人とのコミュニケーションなど、色々な意味があります。だから、子供がそれを理解し、楽しめるようになるまでには意外とハードルがあるのです。

子どもの食事

子供が食べてくれない…そんな時、真っ先に気になるのが栄養のこと。
栄養が足りないと病気になったり、成長が遅れたりするのでは?という不安から、ついつい口うるさくいってしまうことも。

大人の場合、バランスよく食べられない時に栄養補助食品(サプリメント)を使うことは一般的になっています。でも、子供がサプリメントを使って悪い影響はないのでしょうか?

健康食品アナリストであり、子供を育てる母である私(小浦ゆきえ)は、悩みに悩んだ末に息子にサプリメントをあげるという選択をしました。私と同じように悩んでいるママやパパのために、サプリを使うまでに考えたこと、サプリを使う上で気を付けたいポイントをまとめてみました。

子供用サプリメント開発

< 子供にサプリは必要ないの?>

一般的には「子供にサプリメントは必要ない」と言われています。これに関して、私も基本的に同じ考えでいます。国民健康・栄養調査をみると、平均的な食事がとれていたら栄養不足の症状が表れることはあまり考えられません。必要な栄養を食事でとれている健康な子にとっては、サプリメントで栄養を補う意味は薄いし、サプリメントのリスク&費用はゼロではありません。

ただ、「サプリは必要ない」というのは、その前半に「普通に食べられているなら」という前置きがいると思っています。実際、食事だけで必要な栄養(ビタミン・ミネラル)をとるのが難しい子もいます。非常に少食の子や、様々な理由でおこる偏食など、食べることに難しさを抱えているような子です。また、旅行中や親が忙しい時期など、どうしても子供の栄養バランスまで手が回らない時もあります。

そんな時、子供にサプリメントを使うべきかどうかは、メガネや風邪薬を想像してもらうとイメージしやすいかもしれません。子供にメガネは必要なの?と聞かれたら、「見えづらい子には必要だけど、見える子には必要ない」と思いますよね。風邪薬も「風邪をひいているときには使ってよいけど、風邪をひいてないときは使わない」。そして、視力が回復したり風邪が治ったら使わなくなる。
サプリもそれと同じで、「食事だけで栄養を満たすことが難しいときは、使うことで助けになる」という道具です。そしてもちろん、食べ方を学び、しっかり食べられるようになって卒業することを目指すものだと思っています。

楽しい食事

<子供にサプリをあげて大丈夫なの?>

答えはYesでもNoでもあります。
サプリメントと一言で言っても、色々なものがあります。使って大丈夫かどうかは、製品や使い方によるのです。製品選びや使い方を間違えれば危険なこともあります。
じゃあ、どんな製品なら使っても大丈夫?どんな製品はさけた方がいいの?というのが気になりますよね。まずは、安全を確保するための最低限のチェックポイントを押さえておきましょう。

サプリメントというと、大人用の錠剤の製品をイメージする方が多いと思います。法律的には形状についての決まりはありません。実は、「栄養を補助する食品全般」がサプリメント・栄養補助食品と言えるのです。子供が使えるサプリメントとしては、カルシウムを強化した牛乳や、鉄を含んだウェハース、ビタミンCを含んだジュースのような食品形状のものから、チュアブルタイプのマルチビタミン、機能性の成分を含んだ錠剤まで色々な製品があります。この中から、安全で状況に合ったものを選んであげましょう。

<自己判断でも安全に使えるもの>

■食品に栄養強化してあるもの

含まれる栄養の量は控えめ。1日目安量を子供が利用しても過剰摂取になることはありません。
例:カルシウム強化牛乳、鉄強化ウェハース、栄養強化米、ビタミンを加えた野菜ジュース

栄養強化牛乳やカロリーメイト

■国産の子供向けの栄養補助製品で、栄養素の量がはっきり書かれているもの

国産の子供向けの製品は、日本の子供が過剰摂取にならないよう設計されています。ただ、製品によっては栄養素の配合量が明記されていないものもあります。安心して利用するためには、どんな成分が何mg入っているかしっかり書かれているものを。
例:ネスレMIRO、mog、ウイダー ジュニアプロテイン、森永 セノビー、など

ココアやラムネ状のサプリ

<避けたほうが良いもの>

■海外製の製品で、ヨウ素を含むもの

海外製の子供用サプリメントもありますが、製品によっては過剰摂取になってしまう危険性があります。たとえば、ミネラルの1種であるヨウ素。ヨウ素は海藻を食べる日本では過剰摂取気味ですが、海外では不足しやすい栄養素。ヨウ素の過剰摂取は甲状腺に負担がかかってしまいます。ですから、ヨウ素の含まれている海外製の製品はおすすめできません。

■栄養素の量がきちんと書かれていないもの

含まれている栄養素の量が明記されていない製品もあります。量がわからないということは、良い製品かどうかや、安全に利用できるかどうかの判断もできません。
子供に使う製品は、安全性が最優先。「リスクがあるもの・わからないものは使わない」という基準で選ぶことが大切です。

■錠剤で子供用と書かれていないもの

子供用と書かれていない場合、基本的に大人向けに作られています。1日の目安量も基本的に大人が使う前提の量です。子供は半分とか体重で考えたら大丈夫?と思いがちですが、大丈夫かどうかはわからないのです。
ビタミンやミネラルのように子供にとっての適量がわかっている成分は、それを基準に判断できますが、それ以外の成分は自己判断で使うことはおすすめできせん。

大人用のサプリメント

<安全に使うために>

最後に、子供がサプリメントを使う上で気を付けてほしい注意点があります。

■適切な製品を選ぶ

子供の健康を守るために使うサプリだからこそ、その子の状況にあった製品選びが大切です。市販されている子供用サプリは、大きく分けると3つのタイプがあります。
・健康な子がより健康になるため、特定の栄養素を補強するもの
・栄養バランスが栄養全体を底上げして不足をふせぐもの
・特定の機能を期待するもの
詳しくは子供サプリの選び方でご紹介しています。サプリを使うときは、お子さんの状況(食事の状況&身体の状態)と使う目的をしっかり見極めて、製品を選んであげましょう。

■適切に使う

適切な製品を選ぶことと同じくらい大切なのが、適切に使うということ。
・製品に書かれている適量を守る。
・とり忘れた時は、忘れた分を増やしてとらない。
・常用している薬がある場合は医師・薬剤師にも相談する。
・使うことで不調が出たと感じたら、一度止める
・食事や体調が改善したら使用をやめることを検討する。

サプリメントはあくまでも補助。食事に代わることはできません。ですから、食事をしっかり食べられるようになるよう、並行して頑張っていきましょう。ただ、食事が食べられるようになるまでの支えが必要な時は、安心して利用できるサプリメントを選んで、健康を守ってあげてくださいね。

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子どもの食事と栄養の専門家、浦ちゃんが
パパ・ママの心配や不安にお答えします

小浦ゆきえ

日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザーの資格を持つ健康食品アナリスト。
少食の息子に必要な栄養を摂らせたいという想いからmogを開発。日々、子どもの食事や栄養に関する啓蒙活動を行っている。